天からの平安

「天からの平安」 2019/5/26

ヨハネ14:23~29

先ほど歌った「静まって知れ」という歌の歌詞に「逆巻く大海を越え、主と共に羽ばたく」とありました。嵐の「後」や、雷と雷の「間」ではなく、嵐や雷の「真っただ中」であっても、神様が共にいてくださるなら明日に向かって羽ばたくことができる…。これが聖書が語る平安です。
最後の晩餐の席でイエス様は「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません」と言われました(ヨハネ14:27)。「世が与える平安」、それは「休日」のように、仕事から解放されたり、苦手な人から離れた時に感じる平安です。しかし、イエス様がくださる平安は、「神様との間に完全な平和がある」状態です。神様の怒りにおびえる必要がないという安心感です。そんな平安をわたしたちに与えるために、イエス様は十字架で、ご自身の命という代償を払ってくださいました。神様の戒めを完全に守ることが出来ないわたしたちの代わりにイエス様は死んでよみがえられました。イエス様を信じて洗礼を受ける人は、イエス様のように「父なる神様との完全な平和」を持ち、神様の裁きをまったく恐れることなく、安心して生きることが出来ます。
さらにイエス様は、わたしたちがいつもイエス様の十字架に目を向けていられるように、聖霊様を送ってくださいました。「助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」(ヨハネ14:26)。
聖霊様は天から下られ、イエス様を信じる人の中に住んでくださいます。だから、わたしたちの心はいつも天からの平安で満たされ、たとえ問題の真っただ中であっても、心が平安でいることが出来るのです。たとえ死が迫っていてもです。この平安を、あなたもイエス様から受け取ってください。そしてこの平安を、周りの人々にも知らせる大使となってください。

(永田 令牧師)