月別アーカイブ: 2月 2024

福音の光

「福音の光」 2024/2/11

マルコの福音書9章2~9節

  創世記の最初に、神様が「光あれ」と言われました。そして、光とやみを区別されました。「光」は、物理学上の基本粒子として重要なものですが、第Ⅰヨハネ1:5で言うように、神様や神様のお力そのものとして語られる大切なものです。心の世界では光と暗闇が混ざり合っていますが、私たち自身では、自分を真っ白に拭うことができません。私たちのきりのない、泥沼のような人間の悪、絶望感は表現できないほどの大きさに広がっています。

(さらに…)

下に根を張り、上に実を結ぶ

「下に根を張り、上に実を結ぶ」 2024/2/4

イザヤ書37章30~36節

 姫路教会の今年のあいことばは「下に根を張り、上に実を結ぶ」(イザヤ37:31)です。預言者イザヤがこの言葉を語った時代は、現代と同様「軍事侵攻の連続」でした。当時最強の軍隊と言われたアッシリア帝国が、シリア、フェニキア、バビロン、エジプトを次々に征服し、北イスラエルも滅ぼしてしまいます。そしてついにイザヤたちのいる南ユダにまで侵攻してきたのです。当時の南ユダの王はヒゼキヤというとても信仰深い人でしたが、アッシリアは容赦なく襲ってきました。神様を信じていても大きな苦難はやって来るのです。

アッシリア軍は首都エルサレムを包囲し、神様を侮り、ヒゼキヤ王に降伏を迫りました。その時ヒゼキヤ王はイザヤに頼みます。「祈ってください」(4)。「このような絶体絶命のピンチに、祈りなど無意味」などと言わずに、ヒゼキヤは祈りを要請したのです。そしてヒゼキヤ自身も祈りました。すると (さらに…)