月別アーカイブ: 7月 2023

似ている!

「似ている!」 2023/7/23

マタイの福音書13章24~30、36~43節

  きょうも畑や農作物に関するたとえ話です。きょうの話には「敵キャラ」が登場します。麦を蒔いた人の畑に「敵」がやって来て、知らないうちに「毒麦」を蒔いて行ったのです。毒麦は麦とよく似ていますが、食べると害をもたらす代物です。こういう犯罪が中東では実際によくあったそうです。

この敵とは「悪魔」のことであると、イエス様は39節でおっしゃっています。悪魔はもともと神に仕える「御使い」だったと考えられています。つまり、ほんとうの悪魔はいかにも「悪そうな」姿ではなく、一見神様に「似ている」のです。ちょうど毒麦が麦と似ているように。

ではその悪魔が蒔いた「毒麦」とは誰のことでしょうか? (さらに…)

聖霊が雨のように

「聖霊が雨のように」 2023/7/16

マタイの福音書13章1~9、18~23節

  先週は「収穫祭」が行われましたが、今日の福音書も、道端・岩地・いばらの中・良い地、という4種類の土地に落ちた種のうち、豊かに実を収穫できたのは良い地に落ちた種だけだった、という、イエス様の有名なたとえ話です。
このたとえでイエス様が「種」と言っておられるのは「神のことば」のことです。雨が降ると必ず大地に実りを与えるように、神の言葉そのものに、豊かな実を結ばせる力があるのです(イザヤ55:10-11)。

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心に耳のある者は聞きなさい

「心に耳のある者は聞きなさい」 2023/7/9

マタイの福音書11章16~19、25~30節

   「笛吹けど踊らず」。このことわざは、今日の17節の『笛を吹いてやっても、君たちは踊らなかった。弔いの歌を歌ってやっても、悲しまなかった。』という言葉から来ています。子どもたちが「笛を吹いたら踊ろう、弔いの歌を歌ったら悲しもう」というルールを決めて遊んでいました。ところがルールを守らず、笛吹けど、歌を歌えど、無反応の子どもがいたようです。イエス様はこの情景にたとえて、当時のユダヤ人の無反応を非難されたのです。ヨハネが来て悔い改めのバプテスマ(洗礼)を勧めても、ヨハネのあとにイエス様が来られて救いの福音を説いても、多くのユダヤ人は耳を貸そうとしませんでした。

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神からつかわされた人

「神からつかわされた人」 2023/7/2 聖霊降臨後第5主日礼拝メッセージ

マタイの福音書10章40~42節

「あなたがたを受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。また、わたしを受け入れる者は、わたしを遣わした方を受け入れるのです。」とイエス様は言われました(40)。「あなたがた」とは12弟子のことです。この12人はイエス様が地上に送り込んだ使者であり、天の神様が送り込んだ使者でもあるということです。しかしその割にはこの12人は問題だらけの人たちでした。人選ミスでしょうか?いいえ、そうではありません。神様はあえてこの12人を選ばれたのです。人間の力ではなく、神様ご自身の力で、世界を変えるほどの偉大な働きが出来る、ということを教えるためです。

神様はこの12人だけではなく、あなたのことも遣わしてくださいました。 (さらに…)