月別アーカイブ: 4月 2023

もう無理です。

「もう無理です。」 2023/4/16 復活節第二主日礼拝メッセージ

ヨハネの福音書20章19~31節

キリスト教会では日曜ごとに礼拝します。旧約聖書の時代は安息日である土曜日に礼拝していました。なぜ日曜になったのかというと、イエス・キリストが復活されたのが「週の初めの日」、つまり日曜だったからです。天地創造の時、暗闇の世界にまず光が輝いたのが「第一日目」、つまり日曜日でした。

イエス様が復活された日の夕方、弟子たちは部屋に集まっていました。墓に行った女性たちから「イエス様はよみがえった」と聞かされていましたが信じられず、敵を恐れて部屋に鍵をかけていました。彼らはまだ「闇」の中にいたのです。しかしイエス様はそんな壁などモノともせず、部屋の中に立たれました。 (さらに…)

究極のへりくだり

「究極のへりくだり」 2023/4/2 四旬節第6(受難)主日礼拝メッセージ

マタイの福音書27章33~54節

きょうは受難主日です。今週の金曜日(受苦日)、イエス様は十字架にかけられました。この十字架の出来事が「あたりまえ」になってしまっていませんか?もしイエス様の十字架がなければ、私たち自身が十字架にかからなければならないところだったのです。

マタイ27章前半にバラバという囚人が出てきます。彼は犯罪者でしたが、民衆のために暴動を起こしたヒーローだった可能性もあります。人間の視点だけで見たら、善人と悪人の境界線など実にあいまいなものです。しかし神様の目から見たら、民衆も、権力者も、バラバも、私たちも、みんな罪びとです。罪とは「何か悪いことをした」ことではなく、創造主なる神様から離れて自分勝手に生きていること自体が罪なのです。だからどんな「善人」であっても、神様から見たらバラバ同様、死刑が確定した囚人と言えます。

ところがそのバラバが突然釈放されたのです。 (さらに…)