月別アーカイブ: 8月 2022

奴隷解放宣言

「奴隷解放宣言」 2022/8/21 聖霊降臨後第11主日礼拝メッセージ

ルカの福音書13章10~17節

ある安息日に、イエス様が会堂で教えを説いておられました。安息日とは土曜日です。天地創造の時、神様が日曜から金曜までの6日間で万物を造られ、7日目(土曜日)に休まれたことから、土曜日が安息日となりました。「この日はどんな仕事もしてはならない」と聖書に書かれています。それで厳格なユダヤ人は、今でも土曜日にはエレベーターのボタンを押すことさえしません。このような勝手な解釈で、ユダヤ人は自分たちをがんじがらめにしているのです。

さてその会堂に「18年間病の霊に縛られて全く腰が伸ばせなかった女性」がいました。 (さらに…)

信仰は燃えているか

「信仰は燃えているか」 2022/8/14 聖霊降臨後第10主日礼拝メッセージ

ルカの福音書12章49~56節

「わたしが来たのは、地に火を投げ込むためです」とイエス様はおっしゃいました(49)。平和に収まっている所にあえて分裂を呼び起こすというのです。なぜイエス様はこんなショックなことを言われたのでしょうか?

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敵意を無力化する方法

「敵意を無力化する方法」 2022/8/7 聖霊降臨後第9主日礼拝メッセージ

ヨハネの福音書15章9~12節

8月最初の日曜日は「平和の主日」。多くのキリスト教会で、平和を願って祈ったり、平和に関する御言葉を読んだりします。今年はロシアによるウクライナ侵攻が続く中でこの日を迎えました。この出来事を受けて「武力による防衛力を強化しよう」という声が世界中で高まっています。しかしイエス様は「剣を取る者は、剣で滅びる」と言われました。また旧約聖書のミカ書には、「彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。」と書かれています(4:3)。そしてこの平和を世界に発信するのはエルサレム(イスラエル)だと書かれています。しかし現在のイスラエルはむしろ率先して戦争を行っている有様です。ユダヤ人はいまだにイエス・キリストを認めず、「我々は神から律法を与えられた唯一の国民だから、自分たちだけで正しく世界を導ける」・・と思い込んでいるのです。ユダヤ人に限らず、「自分の力で愛を実践できる、平和を作り出せる」と思っているなら、その人はつまずいてしまいます。なぜなら、人間の中にはもともと愛がないからです。本当の愛は神様から来ます。 (さらに…)

この命輝いてこそ

「この命輝いてこそ」 2022/7/31 聖霊降臨後第8主日礼拝メッセージ

ルカの福音書12章13~21節

ある人がイエス様にお願いしました。「先生。私と遺産を分けるように私の兄弟に話してください」(25)。・・ずいぶん露骨に思えまずが、当時のユダヤ教のラビ(教師)は、こういう相談にも応じていました。しかしイエス様は「いったいだれが、わたしをあなたがたの裁判官や調停者に任命したのですか」(14)と厳しくおっしゃいました。なぜでしょうか?彼が兄弟と一緒に来たのではなく、一人だけで来て、自分の思い通りの結論に持っていこうとしたからです。そんな彼をイエス様は「貪欲」とみなしました。

コロサイ3:5に「むさぼり(貪欲)が、そのまま偶像礼拝なのです。」とあります。偶像礼拝とは、神様ではないものを礼拝することですが、それはただ宗教的な偶像を拝むことだけではなく、貪欲やむさぼりもそのまま偶像礼拝です。創造主なる神様を無視して、代わりにモノや思想やライフスタイルで心を満たそうとすることは、すべて偶像礼拝です。ルターによれば、人間は神様を礼拝するか、偶像を礼拝するかのどちらかしかありません。中間は存在しないのです。

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