月別アーカイブ: 4月 2021

からだを使おう

「からだを使おう」 2021/4/18 主日礼拝メッセージ

ルカ24:36-48

今日の聖書は、イエス様が復活された日の夕方、部屋に弟子たちが集まっているところへ、よみがえられたイエス様が来られた箇所です。先週も同じ場面でしたが、先週の箇所以上に強調されているのは「イエス様は実際に肉体をもって復活した」という点です。「わたしの手やわたしの足を見なさい。まさしくわたしです。わたしにさわって、よく見なさい。霊ならこんな肉や骨はありません。わたしは持っています」(ルカ24:39)。イエス様はそう言われ、あげくの果てに焼き魚まで食べられたのです。

昔から「キリスト仮現説」というものがあり、「イエスキリストは肉体のない、霊的な存在だった」と説明します。しかし今日の箇所でイエス様が強調されたように、イエス様が肉体を持って生まれ、肉体を持って死なれ、肉体を持って復活されたということが、決定的に重要なのです。なぜならそれによってわたしたち人間の罪のゆるしが実現したからです。本来わたしたちが受けなければいけない罪の罰を、代わりにイエス様が十字架で受けて、苦しみの果てに死んでくださり、本当によみがえられた。それによってわたしたちの罪は本当にゆるされ、永遠のいのちをいただくことができるようになったのです。

こうして罪がゆるされて新しいいのちをいただいた人には、 (さらに…)

神の赦しを届ける者となる

「神の赦しを届ける者となる」 2021/4/11 主日礼拝メッセージ

ヨハネ20:19-31

イエス様が十字架で死なれてから三日目の夕方、弟子たちは「ユダヤ人を恐れて戸を閉めて」集まっていました。彼らはエルサレムから脱出することも出来ましたし、しょっちゅう「自分たちの中でだれが一番偉いか」と言い争いをしていたくらいですから、さほど仲が良かったわけでもありません。それなのに、なぜ彼らはエルサレムにとどまり、しかも集まっていたのでしょうか。それはイエス様の「互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)という戒めを彼らが覚えていたからです。

教会は、この「互いに愛し合いなさい」という戒めを実践する場です。きょう弟子たちが集まっていたのは「週の初めの日」、すなわち日曜日でした。彼らは「最初の日曜礼拝」をしていたと言えます。だからそこヘ復活のイエス様が来られたのは当然のことでした。「二人でも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです」(マタイ 18章20) とあるように、教会の礼拝にはイエスさまがおられます。そして教会の集まりの中で兄弟姉妹が交わり、互いに愛し合うという戒めを体現していくのです。 (さらに…)

恐怖から喜びへ

「恐怖から喜びへ」 2021/4/4 主日礼拝メッセージ

マルコ16:1-8

イースターおめでとうございます!イースターはイエスキリストがわたしたちの罪の身代わりに十字架で死なれ、3日目によみがえられた喜ばしい日です。そして今日は洗礼式もあります。洗礼は、イエス様の十字架と共に罪びとの自分が死に、イエス様の復活と共に神様の子どもとしてよみがえることです。

今日の福音書はイエス様が復活された朝の場面です。女の弟子たちがイエス様の遺体に香油を塗るために、朝早くイエス様の墓にやって来ました。彼女たちは「誰が墓の入り口の石を転がしてくれるか」を気にしていましたが、墓石は既に転がしてありました。わたしたち人間があれこれ心配しなくても、ちゃんと神様は道を開いてくださるお方です。もちろんいろいろ計画を立てることは大事ですが、たとえ想定外の事態が起こっても、神様は既に問題を解決してくださっているのです。 (さらに…)

後世への最大遺物

「後世への最大遺物」 2021/3/28 主日礼拝メッセージ

マルコ14:1-9

きょうは受難主日。今週の金曜日(2日)にイエス様は十字架にかけられます。
「祭司長、律法学者たちは、どうしたらイエスをだまして捕らえ、殺すことができるだろうか、とけんめいであった」(マルコ14:1)。この「けんめい」というのは、「握りしめて離さない」という意味の言葉です。祭司長、律法学者たちのイエス様への殺意は日を追うごとに増大し、もはや「握りしめて離さない」ほどになっていました。しかし彼らはただイエス様を殺すのではなく「自分たちの立場が不利にならないように」殺そうと考えました。その表向きの理由は「イエスは神を冒涜した」というものでしたが、実は彼らは神様のことなど考えておらず、ただ自分たちの立場や権威を守ることしか考えていませんでした。これが人間の罪です。

今日の福音書で、一人の女性がイエス様の頭に香油を注ぎました。それは300万円もする、高価な香油でした。弟子たちは「香油をむだにした」と言って彼女を厳しく責めました。 (さらに…)