千万倍も素晴らしい

「千万倍も素晴らしい」 2018/6/17

Ⅱコリント3:1~6
マルコ2:18~22

パリサイ人たちは1週間に2回断食していました。しかしそれは旧約聖書の律法で定められていることではなく、「自分に厳しい方が神様に近づける」という勝手な解釈によるものでした。クリスチャンの中にもそう思って自らを打ちたたいている人がいるのではないでしょうか?
イエス様とイエス様の弟子たちは断食しませんでした。「花婿が自分たちといっしょにいる間、花婿につき添う友だちが断食できるでしょうか。花婿といっしょにいる時は、断食できないのです」(マルコ2:19)。イエス様が地上に来られて、わたしたちの罪の身代わりに十字架で死んでくださり、よみがえられました。それによって天国の宴席が地上に来たのです。婚礼の客が料理に手も付けずに難しい顔をしていたら、それは花婿への無礼に当たります。婚礼の客の務めは断食ではなく「喜ぶこと」です。だからわたしたちは、難しい顔をしないで大いに喜び、楽しみ、歌いましょう。そのことを花婿イエス様も喜ばれます。
次にイエス様は「新しいぶどう酒は、古い革袋ではなく新しい皮袋に入れよ」と言われました(マルコ2:22)。古い皮袋とは、イエス様を抜きにして、自分のがんばりで天国に入ろうとするパリサイ人のような生き方です。その苦痛な姿では人に福音を届けることが出来ません。「文字は殺し、御霊は生かす」(Ⅱコリント3:6)。イエス様を信じて聖霊をいただいた者が、喜びをもって進んで行う律法、すなわち「イエス様なしの律法」ではなく「イエス様ありの律法」。これこそ「新しい革袋」です。そこにイエス様の福音という最高のぶどう酒を入れて持ち運び、人々に喜びと勇気を与えることが出来ます。「イエスキリストと共に生きる生活は、キリストのない生活よりも千万倍も素晴らしいです」(ソウルサーファー、べサニー・ハミルトン) (永田 令牧師)