作成者別アーカイブ: Himeji elc

わたしが建て直してみせる

「わたしが建て直してみせる」 2024/3/3

ヨハネの福音書2章13~22節

 旧約聖書「出エジプト記」20章には、神様が人間に与えられた10の戒め、いわゆる「十戒」が記されています。「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」「あなたの父と母を敬え。」「殺してはならない。」「姦淫してはならない。」…などです。これらは神様が人間に望んでおられる「人間本来の姿」であり、クリスチャンであるか否かに関係なくすべての人が守るべき生き方です。たとえ外見上は守っていたとしても、心の中で神様を軽んじたり、他の人々を軽んじたりしていたら、神様はお怒りになります。

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自由の喜び

「自由の喜び」 2024/2/25

マルコの福音書8章31~38節

 ロシアによるウクライナ攻撃も、イスラエルによるガザ攻撃も、いっこうに終わる気配がありません。特にイスラエルの行為は、同じ旧約聖書を持つ者として、とても心苦しい気持ちになります。もともとユダヤ人の先祖イサクと、アラブ人の先祖イシマエルは、同じアブラハムから生まれた兄弟なのに、なぜユダヤ人はアラブ人を「下」に見るのでしょうか?それはイサクがアブラハムの正妻でユダヤ人のサラから生まれたのに対して、イシマエルはサラの女奴隷でエジプト人のハガルから生まれたからです。そして聖書も一見、イシマエルよりもイサクの優位性を語っているように見えます。しかしそれは民族的な優位性ではなく、イサクを「自由の子」の象徴、イシマエルを「奴隷の子」の象徴として書いているのです。 (さらに…)

約束の虹

「約束の虹」 2024/2/18

マルコの福音書1章9~15節

  先週の水曜日(2/14)は「灰の水曜日」という日で、この日から四旬節(受難節)に入りました。イエス様の苦しみを覚える期間です。四旬節はその名の通り40日間続きます(日曜日は除く)。「40」という数字は、聖書では「苦しみ」「嘆き」「忍耐」等を表します。しかも苦しみの「極み」です。昔の「むちうち刑」の回数は39回でした。40回目で死ぬ罪人たちがいたからです。

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福音の光

「福音の光」 2024/2/11

マルコの福音書9章2~9節

  創世記の最初に、神様が「光あれ」と言われました。そして、光とやみを区別されました。「光」は、物理学上の基本粒子として重要なものですが、第Ⅰヨハネ1:5で言うように、神様や神様のお力そのものとして語られる大切なものです。心の世界では光と暗闇が混ざり合っていますが、私たち自身では、自分を真っ白に拭うことができません。私たちのきりのない、泥沼のような人間の悪、絶望感は表現できないほどの大きさに広がっています。

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