そのまま受け入れよう

「そのまま受け入れよう」 2019/9/15

Ⅰテモテ1:12~17
ルカ15:1~10

今日は敬老感謝礼拝。いつまでも若々しく歩む秘訣は、『「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです』(Ⅰテモテ1:15)とある通り、福音の言葉をそのまま素直に受け入れることです。そこに命があり、喜びがあります。
取税人や罪人たちが、イエスの話を聞こうとして近寄って来ました。彼らは確かに律法に反していましたが、素直にイエス様の言葉を聞こうとしました。一方パリサイ人、律法学者たちはそれを見てつぶやきました。彼らは礼拝や断食や献金をしていましたが、イエス様の言葉に耳を傾けようとはしませんでした。
この2つのグループに向かって、イエス様は「100匹の羊の話」、「10枚の銀貨の話」、「放蕩息子とその兄の話」という三つのたとえ話をされました。三つの共通点は、「2つのグループの対比」になっている点です。「羊飼いのそばにいた99匹と、迷子になった1匹」。「箱の中にずっとあった9枚と、失われた1枚」「ずっとお父さんの家にいた兄息子と、家を出て放蕩した弟息子」。
羊飼いのそばにいた99匹の羊、箱の中にずっとあった9枚の銀貨、そしてずっとお父さんの家にいた兄息子はパリサイ人・律法学者を表しており、迷子になった羊、失われた銀貨、お父さんの家を出て放蕩した弟息子が取税人や罪人たちを表しています。
パリサイ人・律法学者のように、一見信仰者らしくしていても、心の中には神様に対する不満と、他の人へのつぶやきが一杯。それがわたしたちです。でも、そんなわたしたちのためにイエス様は十字架で死んでよみがえり、わたしたちを救ってくださいました。そのことを「そのまま」受け入れ、喜びましょう。
わたしたち西日本福音ルーテル教会は、ノルウェーやフィンランドの「素直な」信徒たちの信仰を受け継ぎました。この信仰をこれからも大切にしましょう。これこそが「子どものような若さを保つ秘訣」です。

(永田 令牧師)