神ともにいまして

「神ともにいまして」 2019/6/16

Ⅱコリント13:11~13
マタイ28:16~20

先週は、ペンテコステの祝祭日、聖霊が降ったことと教会の誕生を覚えました。
今日は、キリスト教会が大切にしている三位一体という教えを記念する日です。今に至るまでキリスト教信仰において三位一体の教えを受け入れるかどうかは、その信仰が正統であるか、ないかを判断するための大切な要素とされています。
三位一体という言葉そのものは聖書には一度も出てきません。
しかし、聖書に示された教え、すなわち、神は唯一の神でありながら、同時に三つの位格(父なる神、子なるキリスト、聖霊)として現れていることを指します。
英語のトリニティーはラテン語のtrinitasを語源とし、三つのものから構成されるものを意味します。  

この福音書を記したマタイは、徴税人でした。収税所の椅子に座っているその現場でイエス様から「わたしに従いなさい」という声がかかり、従いました。
徴税人は当時、規定よりも税を多くとっていたことで周囲の人々から嫌われていました。でも、イエス様に召されて、その後は、福音記者として、用いられ、今わたしたちに神様の愛、キリストの福音を届けてくれました。彼は、エチオピアとペルシアにも伝道したそうです。イエス様との出会いはこうして人を変え、用いられる道が開かれていくのですね。
わたしたちもイエス様を伝える旅が始まります。神様から宣教の使命が託されています。それは、洗礼を授けることと、教えることです。 でも、宣教の旅に出る前に、まず、あなた自身が洗礼を受けて、どんな祝福がありましたか?どんな幸いがありましたか?思い起こしてみましょう。

この旅は、ひとりだけで召されているのではありません。三位一体の神様がいつもあなたがたとともにいると約束されています。あなたがイエス様に出会い、救われた喜びを伝えましょう。

(吉田 聖示牧師)