キリストと共にある幸せ

「キリストと共にある幸せ」 2019/1/27

ルカ5:1~11

イエスさまはシモンという漁師の舟から岸辺にいる人々を教えられ、終わるとシモンに「網を下ろして魚を取りなさい。」と言われました。シモンは昼日中に網を下ろしても無駄だと思いつつ、「でもお言葉どおり、網を下ろしてみましょう。」とやってみました。
ところが、無駄どころかたくさんの魚が入って網が破れそうなほどでした。
シモンは非常に驚き、この方が聖なる方だと悟りました。イエスさまの足元にひれふして「主よ。私のような者から離れて下さい。私は罪深い者ですから。」と言いました。
「こわがらなくてもよい。これから後、あなたがたは人間を取るようになるのです。」シモンはイエスさまを信じ、何もかも捨ててついて行きました。
イエスさまを知る素晴らしさのゆえに、船も網も、それまで大切だったものが価値を失ったのです。彼は闇から光に移されたのです。闇の中で大切だったものは、光の中では無価値です。
魚が光を避けて昼間は湖の底へ行くように、人は、自分の悪が明るみに出ることを恐れて光を避け、闇に潜んでいます。ヨハネの福音書3章19,20節に「光が世に来ているのに、人々は光よりもやみを愛した。その行いが悪かったからである。」とあるように、光を憎んで光の方に来ない。しかし、光の中に来たシモンは、今度は闇に残っている人間を網ではなく福音によって取るのです。
これは昼日中に漁を行うような、人間にはできないわざです。
人々に、彼ら自身に起きたこと、キリストが自分たちに来てくださった幸せを語るのです。光に移された幸いについてです。
私たちもキリストとともにある幸いを語っていきたいと思います。(井上 靖紹長老)