もう布はいらない

「もう布はいらない」 2018/4/1

イザヤ25:6~9
ヨハネ20:1~10

イースターおめでとうございます!イースターはキリスト教会にとって一番大切な日です。「イエス様はわたしたちの罪を背負って十字架で死なれ、3日目によみがえられた。このイエス様を信じる人は罪が赦され、永遠の命を持つ。」これが教会の信仰の中心です。イエス様を信じる人は天の宴会(イザヤ25:6)に招かれています。聖餐式のパンとぶどう酒は、この宴会の前ぶれです。
使徒ヨハネは、イエス様の墓の中で、イエス様の遺体を包んでいた亜麻布が置いてあるのを見ます(ヨハネ20:6)。この布は「生」と「死」とを遮断する布です。「布の向こうの世界=死」に人間は恐怖を感じます。死は「罪の結果」だからです(ローマ6:23)。
しかしこの布を、イエス様は取り去ってくださいました。イエス様の死と復活を信じる人は、罪がゆるされますから、罪の結果である「死」からも解放されます。だからもはやその人は、死を恐れる必要はないのです。
イエス様が取り去ってくださったのは「死の布」だけではありません。人間が神様と交わることをさまたげていた布も、イエス様は取り去ってくださいました。ユダヤ人が祈るときに頭に乗せる「キパ」という布は、神様と人間を遮断する布です。「汚れた人間が、この布をかぶらずに神様に語りかけることなどけしからん」というわけです。しかしイエス様が十字架で息を引き取られた時、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けたと聖書に書かれています(マタイ27:51)。こうして神様と人間とを隔てていた布はなくなりました。だからイエス様を信じる人は、まるで子どものように、神様に「父よ」と呼びかけることができるのです。
これからも、もはや死を恐れる必要がないことを喜び、自由に神様に祈り、自分に出来る働きを、何でもしていきましょう。そのことを、神様も喜んでくださいます。 (永田 令牧師)