赤のオーケストラ

「赤のオーケストラ」 2023/5/28 聖霊降臨祭礼拝メッセージ

使徒の働き2章1~21節 

 今日は聖霊降臨祭。義実君の堅信式が行われたことを感謝します。幼児洗礼を受けた義実君が、自分の意志で「イエスキリストは救い主です」と告白できたのは、まさに聖霊様のおかげです。Ⅰコリント12:3に「聖霊によるのでなければ、だれも、『イエスは主です』と言うことはできません」。と書かれてある通りです。

聖霊様が初めて弟子たちに与えられたその日、「みなが一つ所に集まって」いました(1節)。「みな」というのは、12使徒ほか、120名ほどの弟子たちと考えられます。ペテロ、トマス、クレオパなど、みんな「いろいろあった」人たちです。そんな彼らが「一つ所」に集まって、「祈りに専念」していました。祈りながら、イエス様が約束された「聖霊」を待っていたのです。自分たちがいかに弱く、愛のない者であるかを彼らはわかっていましたので、助け主なる聖霊様を求めずにいられなかったのだと思います。

そして祈り始めて10日目、ちょうど五旬節というお祭りの日に、聖霊様は来られました。激しい風のような音が響き、赤い「炎のような舌」が弟子たち1人1人の上にとどまりました(3)。「炎はたくさんに分かれているけど、一つにつながっている」という状態です。聖霊様は三位一体の神様ですから「お一人」です。それでいて弟子たち1人1人に与えられ、それぞれに別の働きをさせるということです。ペテロに、トマスに、クレオパに、そしてわたしたちに。

弟子たちは「御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで」話し出し(4)、祭りのため諸国から集まっていた人たちはその意味を理解しました。弟子たちは「神の大きなみわざ」(11)を語っていたのです。すなわち、神の御子イエス様がわたしたちの罪を背負って身代わりに死んで、よみがえってくださったこと。このイエス様を救い主として受け入れ、その御名を呼び求める者は誰でも救われるということです。こうしてイエス様の御名をあらゆる人々に呼び求めさせる、という一つの目的のために、聖霊様は来られ、1人1人の弟子にくだり、違った働きをさせてくださいます。まるで様々な楽器で1つの音楽を奏でるオーケストラのように。そしてその演奏で拍手喝さいを浴びるのは、わたしたちではなく、イエス様なのです。

(永田 令牧師)