あなたもチームのメンバー

「あなたもチームのメンバー」 2020/6/28

エレミヤ28:5-9
マタイ10:40-42

旧約聖書エレミヤ書28章に、ハナヌヤとエレミヤという2人の預言者が登場します。第一次バビロン捕囚から3年ほどたった頃の話です。ハナヌヤは「2年以内にバビロンは崩壊し、イスラエルの民は故郷に帰ることが出来る」と預言し、民は喜びました。しかしエレミヤは「何十年も捕囚状態が続く」と預言し、民の反感を買いました。そして歴史はエレミヤの預言通りになったのです。

この2つがチームだったとしたら、わたしたちもハナヌヤチームの方に魅力を感じるのではないでしょうか?「問題がすぐに解決してほしい」「平穏無事な毎日がいい。」しかし、バビロン捕囚の根本的な原因は、ユダヤの民が神様を離れ、自分勝手に歩んだことにありました。そのことを本気で悔い改めることなしに、手軽な平安を求めても、そこに本当の平安はありません。エレミヤチームのメンバーは真実から目を背けず、自分の本当の姿、自分の恐ろしい罪の現実を直視します。でも、そこにこそ本当の救いと平安があるのです。

「あなたがたを受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。また、わたしを受け入れる者は、わたしを遣わした方を受け入れるのです」(マタイ10:40)。クリスチャンとの関わりを通して「自分にも救いが必要である」と認めた人は、イエス様を受け入れ、父なる神様を受け入れます。そして同じ神様の子どもたち(他のクリスチャンたち)と兄弟姉妹になります。これがイエス様のチームです。エレミヤがいたチームです。趣味や性格の一致によるのではく、信仰によってつながっているチームです。このチームのメンバーは日々悔い改めながら、世の光としての使命を果たしていきます。それはただ言葉でイエス様を伝えるということだけではありません。「わたしの弟子だというので、この小さい者たちのひとりに、水一杯でも飲ませるなら、まことに、あなたがたに告げます。その人は決して報いに漏れることはありません」(マタイ10:42)。言葉で福音を伝える人に「一杯の水」を差し出したり、歌で参加したり、車を運転したり等、自分らしい方法で主の働きに参加すること、これもチームのメンバーのれっきとした務めなのです。

(永田 令牧師)