ピンチはチャンス

「ピンチはチャンス」 2020/3/29

ヨハネ11:17-27

いまコロナウイルスで教会のすべての集会を休んでおりますが、そのかわり動画や紙で、より多くの方に御言葉を届けることが出来るようになりました。本当に神様はピンチをチャンスに変えて下さるお方です。

今日の福音書に出てくるマルタとマリヤも、ピンチがチャンスになった人です。イエス様も親しくしていた姉妹ですが、ある日、弟のラザロが重い病気にかかってしまいます。彼女たちはそのことをイエス様に伝えました。ところが、すぐに来てくださると思っていたのに、イエス様はなかなか来てくださいませんでした。2人にとって、これは大きな信仰の危機でした。「わたしたちは神様に見放されたのではないか?」という危機です。人生には病気、災害、死・・等、様々な危機がありますが、「神に見放された」と感じることほど大きな危機はありません。

しかしイエス様は彼女たちを見放したのではありませんでした。むしろこの2人のために、あえて遅く来られたのです。それはまず第一に、「自分たちがイエス様を好きなように動かせるのではない」ということを彼女たちに教えるためです。わたしたちの祈りをいつ、どんな方法でかなえるか決めるのはイエス様ご自身です。わたしたちではありません。イエス様はわたしたちにとって最善の時に、最高の方法で、祈りに応えてくださいます。 第二に、イエス様が遅れて来たおかげで、彼女たちは「ラザロの復活」という驚くべき奇跡を体験できました。今はわたしたちには「イエス様の死と復活」という奇跡があります。イエス様はわたしたちのすべての罪を背負って十字架で死なれ、3日目に復活されました。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです」(11:25)。このお方がわたしたちを救ってくださる!・・その信仰にわたしたちは、ピンチを通して導かれます。だからピンチはチャンスなのです。「危機」という言葉が「危」(ピンチ)と「機」(チャンス)という字で出来ているように。

(永田 令牧師)