新しい人生

「新しい人生」  2019/5/5

使徒9:1~20
ルカ24:36~43

元号が令和に変わり、日本中が「新しい気分」になりました。しかし、そのような気分的な新しさではなく、本当に日々新しくなる方法を、聖書は教えています。
今日の福音書は、よみがえられたイエス様が、ついに弟子たちのいる部屋に来られた箇所です。今まで「情報」でしかなかったことが、現実となったのです。イエス様は手足を見せながら、ご自身が肉体をもって復活したことを示され、ついには弟子たちの前で「焼き魚」を食べ始められました。「食べる」というのは誰もが日常的にしている自然な姿です。その姿を通して弟子たちは、イエス様が現実に復活され、自分たちの日常に帰って来られたことを認めたのでした。
現代はどうでしょうか?「今イエス様はわたしたちの食卓に来てくださらない」と思いますか?いいえ。イエス様と共に囲む食卓があります。それは聖餐式です。聖餐式のパンを食べ、ぶどう酒を飲むとき、リアルにイエス様がご臨在されています。わたしたちは御言葉と聖餐式を通して、今もイエス様とお会いすることが出来、そのたびに新しくされて、イエス様の救いを告げ知らせる者となっていくのです。 伝道者パウロも、復活のイエス様と出会って人生が劇的に変わりました。かつてクリスチャンを迫害していた彼が、世界中にイエス様の福音を宣べ伝える人になりました。現代でもそういう話はたくさんあります。パウロのように直接宣教する人だけでなく、その人を励ます人、支える人、運ぶ人も大切な働き人です。どの働きも、よみがえられたイエス様が共におられるからこそ出来る働きです。
「New world(新しい世界)、New life(新しい人生)、True smile(本当の笑顔)、True joy(本当の喜び)」(「一度きりの人生」より)。 御言葉と聖餐にあずかりながら今日もまた新しくされて、自分の務めを自分らしく行って参りましょう。よみがえられたイエス様と共に。

(永田 令 牧師)