Dreams come true~夢はかなう~

「Dreams come true~夢はかなう~」  2019/3/3

申命記34:1~12
ルカ9:28~36

皆さんに「今もかなえられていない夢」はありますか?
きょうは「変容主日」。イエス様の姿が山の上で真っ白に光り輝きました。でもそれはただイエス様の姿が輝いたというだけの出来事ではありません。その姿は、イエス様の十字架と復活の輝きを表しています。「復活」はもちろん、一見みじめな「十字架」もイエス様の栄光の姿です。十字架はイエス様のみならず、わたしたち人間をも光り輝く者とする出来事です。
変容の時、イエス様と共にモーセとエリヤが現れ、光に包まれました。2人とも旧約聖書に出てくる人です。モーセはイスラエルの民と共に40年間荒野の旅を続け、ついに約束の地を見下ろすネボ山まで来ました。ところが、神様はモーセに約束の地を一望させただけで、そこに入ることをおゆるしになりませんでした。旅の途中に犯した「不信の罪」が原因でした。
エリヤも数々の奇跡を行い、異教の預言者との戦いにも勝利しましたが、次の瞬間にはもう神様を疑いました。そしてモーセ同様エリヤも、志なかばで突然地上での生涯を終えました。
そんな2人がきょう再び現れ、イエス様と共に輝いたのです。2人は「イエスがエルサレムで遂げようとしておられるご最期」(ルカ9:31)、すなわち十字架と復活についてイエス様と話し合っていました。志なかばで夢が絶たれたような2人でしたが、イエス様の十字架と復活によってすべての謎が解け、夢がかない、まぶしい光に包まれたのでした。
わたしたちにもモーセやエリヤのような罪があります。もしそれが原因で約束の地(天国)に入れないのなら、誰も天国に入れません。でもそんなわたしたちの罪をすべてイエス様が背負って十字架で死んでくださり、復活されました。この十字架と復活こそイエス様の栄光であり、イエス様のみならず、イエス様を信じるわたしたちをも栄光に輝かせてくれるものです。人生は泣いたり怒ったり恥をかいたりの連続ですが、イエス様となら大丈夫。すべての夢をイエス様が最高の形でかなえてくださり、わたしたちは輝きます。そしてその光で、他の人々をイエス様に導く者となるのです。 (永田 令 牧師)