「あなたは神の国のご近所さん？」　2018/11/11

ヘブル7：24～28
マルコ12：28～34

私たちは、神の国の中にもうすでに入れられています。それは、「神様によって」、「御言葉によって」、「信仰によって」、「洗礼によって」であって、私たちの行いによってではありません。
マルコの福音書では、神の国の中に入るということは、罪からの救いのことを指しています。創世記には、「神が人を造られ、一緒に生きていた」とあります。それは、「非常に良かった」ともあります。しかし、人は罪を犯したことによって、神の国から出ていくことになりました。罪の状態とは、神の国の中にいないということです。
イエスは、律法学者に「あなたは神の国から遠くない」と言われました。その意味は、「あなたは神の国の中にいない」ということでした。律法学者は、賢く、イエスをすごい人であると認めていましたが、イエスを私の『救い主』としては受け入れることができませんでした。神の国の中に入るためには、イエス・キリストを救い主として受け入れる必要があります。なぜなら、神を愛せず、隣人を愛せず、自分自身すら愛せない罪の中にいる私たちのために、イエス・キリストは十字架で身代わりになって、死んでくださり、三日目に復活してくださったからです。私たちは、イエス様を救い主として受け入れることができない者ですが、神様が御言葉を通してしてくださいます。
私たちは、もうすでに神の国に中にいます。それは、どこに行っても、どんな状況であっても変わりません。しかし、同時にこの世の中にいます。私たちは、御言葉と聖礼典（洗礼と聖餐式）を通して、神様から永遠の命と罪の赦しという恵みを十分に頂いています。なので、この恵みを流していく者としていただきましょう。私たちには考えられない、理解できない神の平安が、私たちの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守られますように。（高平 真生 神学生）