人生一遇の好機!

「人生一遇の好機!」 2017/8/20

マタイ13:44~52

本日の箇所は、13章の一連のたとえ話の後半です。
天の御国とは、神さまの支配するところということです。神さまの言葉を守る人はすでに天の御国におり、その人の心が御国の領土です。
まず、畑に隠された宝のたとえ。見つけた人は持ち物を全部売り払った、つまりそれまでの生き方を手放したのです。しかし、宝を得れば、新しい人生が待っています。これが天の御国を見つけた人の判断です。
次に、真珠商人のたとえ。最高の真珠を見つけた真珠商人ですが、手持ちのお金では買えません。彼もまた、持ち物を全部売り払って、手に入れたのです。45節で、天の御国とは商人のようなものと書かれていますから、探し求めた真珠とは、天の御国に入るべき人々ということです。
すると、全てを売り払って手に入れたとは、キリストが人々の罪を贖うために十字架にかかったことを意味します。商人に良い真珠を発注した人は父なる神さまでしょう。つまり、私たちにとって、キリストとの出会いは意図せざる出来事でしたが、神さまにとっては、私たちを探し求めた末に見つけて、迎え入れたのです。
さて、三番目に天の御国に喩えられるのは地引網です。この網は世界中全ての人を網羅して、良いものは器に入れ、悪いものは捨ててしまうとあります。これは先週の毒麦の喩えと同じで、救いの喩えです。
皆さん、救いとは、死んでから地獄へ落ちないということではありません。今のこの命を喜びに変えることです。命を自分のものと思えば、それは限られていて、日々消耗していきます。しかし、その命が神さまからの賜りものだとしたら、命は日々、与えられて、追加されるのです。気に病む必要はありません。そして、それは神さまの支配を受け入れることであり、それこそが天の御国です。
私たちは宝を見つけた人のように、人生一遇の好機を既に得ているのです。既に救われていることを確信してください。そして、この人生を喜びに変えていきたいと思います。 (井上 靖紹長老)