ビジョンとハードワーク

「ビジョンとハードワーク」 2018/11/04

Ⅰコリント15:50~58
ヨハネ16:25~33

iPS細胞を発見した山中教授のモットーは「ビジョンとハードワーク」でした。では、歴史上、最大のビジョンを掲げ、最大のハードワークをされたのは誰でしょうか?それはイエスキリストです。イエス様のビジョンは、すべての人に本当の平安と平和を与えることでした。そしてそのためにイエス様がされたハードワーク、それは十字架にかかることでした。
神様によって造られた人間が神様から離れ、神様をおそれることも敬うこともしない・・これはとても大きな罪です。また、神様との関係が壊れた結果、他人や、家族に対してさえも、人は自分勝手にふるまう者となりました。そしてこれらすべての罪の報いを、すべての人は死んだ後に受けなければならない、と聖書は教えています。この死への恐怖が、無意識のうちに影を落とし、心からの平安を持てないまま、人は人生を生きているのです。
しかしこの状況から救うために神の御子イエス様が人となられ、わたしたちすべての人間の身代わりに十字架にかかって死なれ、3日目に復活されました。第一コリント15:55に書かれてあるように、イエス様は、わたしたち人間から「死のとげ」を取り除いてくださいました。イエス様を救い主と信じてイエス様とつながる人は、もはや死のとげも恐怖もなく、心からの平安をもつ者となります。
イエス様にあって勝利を得た者は、「死ぬときに安心」であるだけではありません。この人生を生きていくうえでも、「すべて無駄になっていない」という充実感を持つことが出来ます。「あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っている」と書かれてある通りです(Ⅰコリント15:58)。
きょうわたしたちが記念している信仰の先輩方は、人生の途上でイエス様を信じ、復活の命をいただいて、懸命に生きた方々です。わたしたちもイエス様の命を宿して高いビジョンを掲げ、神様と人々のために喜んでハードワークをする者となりましょう。その労苦が無駄になることは決してないのですから。(永田 令 牧師)