神様から頂く救い

「神様から頂く救い」 2024/5/12

使徒の働き1章1~11節

 本日の箇所は、イエスさまが天に昇られる前後のところです。ルカは「前の書」、つまりルカの福音書でイエスさまの教えと行いについて書き、さらに弟子たちに使命を与えたあと天に昇られたことまで及びました。イエスさまが天に昇られて、福音の物語は終わったのでしょうか。そうではありません。この時点で福音を信じて救われているのは十二人の弟子を含めごく限られた人です。これから世界の人びとに、福音を知らせる必要があります。そこでルカは、ルカの福音書の続編として、この「使徒の働き」を書きました。

イエスさまの弟子たちは、イエスさまの教えの一段階目である「イエスさまが救い主キリストである」ということは何とかクリアしましたが、二段階目の「キリストは殺され、よみがえらなければならない」ということはなかなか理解できませんでした。イエスさまが復活後40日間、神の国について引き続き教えてくださったので、ようやく二段階目を理解したのです。いわばこの40日間は、イエスから弟子たちへの「補修授業」と言えます。その補修の「最終日」、イエスさまはおっしゃいました。「間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマ(洗礼)を受ける」(5)。聖霊のバプテスマは、神さまと直接つながって、神さまとともに生きるようになることです。ところが弟子たちは6節でイエスさまに「主よ。今こそイスラエルの国を再興してくださるのですか。」と問いかけます。福音の働きの続きはイスラエルの国の再興だと思ったのです。しかしイエスさまはおっしゃいました。「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」(8)。弟子たちが信じた「イエスさまは十字架の上で全ての人の罪の身代わりになって死なれ、よみがえって人々に永遠の命を与えるキリスト(救い主)である」という福音を、地の果てにまで伝えること、これが福音の働きです。今なお世界はサタンの支配下にあります。肉と欲が人を動かしています。しかし水と聖霊のバプテスマによって新しく生まれる時、人は罪と肉とサタンに勝利し、永遠の命をいただきます。神さまから頂いた救いを私たちも感謝し、この救いを世界に伝えましょう。福音の物語はまだ終わっていません。

(井上 靖紹 長老)