知識と信仰

「知識と信仰」 2018/5/27

ヨハネ3:1~12

今日は聖霊降臨祭の次の日曜日で、「三位一体主日」です。聖書の神様は「父なる神様」「御子イエス様」「聖霊様」という三つの位格を持った一人のお方・・と説く三位一体は、いわば「1+1+1=1」と言っているようなもので、人間の知識によって理解することは出来ません。ただ聖書がそのように教えているから信じる、というのがキリスト教の信仰です。
今日の福音書に出てくるニコデモはパリサイ人で、サンヘドリン(ユダヤの最高法院)のメンバーでした。聖書の知識が豊富で、イエス様からも「イスラエルの教師」(10節)と呼ばれたニコデモでしたが、その心には喜びがなく、「夜の闇」のような心でした。それで、光を求めて、夜イエス様を訪ねたのです。
聖書の「知識」があってもそれだけでは救いはありません。必要なもの、それは「信仰」です。信仰とは「目に見えないものを確信させるもの」です(ヘブル11:1)。
わたしたちの人生にも、わからないこと、納得できないことがたくさんあります。でも「わからないけど、納得できないけど、主よ、あなたを信じます」・・これが信仰です。そして、そう信じさせてくださるのが聖霊様です。元来不信仰で、疑いから離れられないわたしたちのために、イエス様は十字架にかかって死んでくださり、よみがえってくださいました。そして天に昇り、わたしたちに聖霊様を与えてくださいました。この聖霊様がわたしたちに「信仰」を与えて下さいます。夜のような心に光を与えてくださいます。わたしたちを新しくしてくださいます。
だからこれからも、疑いがあったとしても、聖霊様にゆだねて行きましょう。また、神様に何か大きな願いがあるなら、あきらめないで祈り続けましょう。必ず何かが起こります。なぜならわたしたちの神様は三位一体の神様。人間の理解をはるかに超えて、大いなるお方なのですから。 (永田 令牧師)