小さな道から神の家へ

「小さな道から神の家へ」 2018/2/4

イザヤ2:1~4
マルコ1:29~39

今年のあいことばの御言葉は、イザヤ2:3「多くの民が来て言う。『さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。』それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。」です。世界中の、まだイエス様を知らない人たちが、「わたしもその道を歩もう」と言って神の家へ集まってくるという預言です。
イザヤがこの預言をしたのはウジヤ王の時代です。その頃、ユダの国は物質的には豊かでしたが、霊的には堕落し、人々はモノやお金を崇拝していました。これは現代も同じです。しかし本当に頼るべきは、人間「が」作った神ではなく、人間「を」造った神だとイザヤは語ります。
「エルサレムから主のことばが出る」・・それは「かつてエルサレム神殿でいけにえがささげられたように、あなたもいけにえをささげなさい」、という律法の言葉ではありません。わたしたちの罪を背負ってエルサレムで十字架にかかられ、よみがえられたイエス様の救いの宣言です。この宣言をわたしたちも発信して参りましょう。
それは言葉だけでは伝わりません。大切なことは、わたしたち自身がイエス様に救われた喜びを持っていることです。ものごとがうまくいっている喜びとは違います。失敗したり落ち込んだりしつつも「こんなわたしだけどイエス様に愛され、ゆるされている」という、静かな喜びです。その姿が周囲の人々に驚きを与え、「わたしもイエス様の道を歩もう」という告白につながるのです。
イエス様がシモンペテロの家に行った時、言葉で福音を語るのではなく、ただシモンのしゅうとめの手を取って、熱病をいやされました。わたしたちも、相手がいま何を一番必要としているか知り得るように祈りましょう。そして、話し相手になったり、美味しい料理を作ったり、一緒に遊んだり、ただそばにいたりしましょう。そうした「小さなこと」が相手をいやし、神様へと導きます。これこそ「小さな道から神の家へ」ということなのです。 (永田 令牧師)