闇に輝く一筋の光

「闇に輝く一筋の光」 2017/12/24

イザヤ9:2、6

クリスマスおめでとうございます!さきほど聖歌隊が歌った「きよき喜びに」の中に、「今しも光は、われらに来たりぬ」という歌詞が出てきます。この歌詞の通り、イエス・キリストは、闇を照らす光としてお生まれになりました。だからクリスマスは「光の祭典」。世界中でキャンドルやイルミネーションが輝くのです。
「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った」(イザヤ9:2)。この言葉を残した預言者イザヤは、紀元前700年頃の人です。イエス様が生まれる700年も前に、この預言がなされました。「やみの中を歩んでいた民」とは、旧約時代のユダヤ民族のことだけではなく、わたしたちすべての人間を指しています。人を軽んじたり、自分の都合で相手を利用したり、相手の痛みを真剣に受け止めることが出来なかったり・・。それは、すべての人間の中に「闇」があるからです。
しかし「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た」との言葉通り、イザヤの預言から700年後、ベツレヘムの馬小屋で、救い主イエス様がお生まれになりました。そしてわたしたちすべての人間の闇を背負って十字架で死なれ、よみがえられました。誰でも、自分自身が闇の中で身動きが取れなくなっていると認めて「イエス様、わたしを暗闇から助け出して下さい」と祈るならば、闇から救われ、光の子どもとしてよみがえります。これが本当のクリスマスです。たとえキリストが何百万回ベツレヘムに生まれても、あなたの心に生まれなければクリスマスには何の意味もありません。イエス様を心にお迎えし、光に照らされた人生を歩んで参りましょう。
「あきらめるな。光が見えるか。あそこに向かって、はっていくんだ」(ノーベル平和賞受賞式でのサーロー節子さんの講演より) (永田 令 牧師)