神様の求人広告

「神様の求人広告」 2017/10/15

      ピリピ1:12~21
      マタイ20:1~16

時々新聞折り込みに求人広告が入っていることがあります。もしその中に「ぶどう畑のスタッフ募集。日給は1時間働いても12時間働いても1万円」とあったらどうでしょうか?「何?それなら1時間だけ働いて1万円もらおう」と思うのではないでしょうか?今日のたとえはそういうお話です。
ぶどう園の主人は、朝から12時間働いた人にも、夕方1時間だけ働いた人にも同じ1デナリを与えました。当然、朝から働いた人は不平を言います。しかし主人は答えました。「私は不当なことはしていない。私が気前がいいので、あなたの目にはねたましく思われるのですか。」
先週の、1万タラントの借金を帳消しにした主人もそうでしたが、今日の主人も気前が良すぎます。でもこれこそ、人間の常識を超えた神様の愛の大きさです。これが天の御国のルールです。地上では、多く働いた人が多くの報酬を受け、少ししか働かなかった人は少しかもらえないのが当たり前ですが、天の御国では、多く働いた人にも少ししか働かなかった人にも、いや、まったく働かなかった人にも同じ恵みが与えられます。その理由は、神様が一人子のイエス様をわたしたちの代わりに十字架につけて、わたしたちの罪を帳消しにしてくださったからです。これが神様の究極の「気前良さ」です。
しかしイエス様を信じていても、やはりわたしたちは人をねたんだり、不平を言ったりしてしまう者です。でもそれさえも神様は用いてくださいます。「見せかけであろうとも、真実であろうとも、あらゆるしかたで、キリストが宣べ伝えられているのであって、このことを私は喜んでいます。」(ピリピ1:18)
今日のたとえで12時間働いた人は、「損したな~」と思ったかもしれませんが、結果的に多くのぶどうを収穫し、主人を喜ばせました。わたしたちも、既に天国に行けるからと言って「もう何もしないでいよう」と思うのではなく、だからこそ「何かやってみよう」という気持ちを持ちましょう。その気持ちを神様は喜ばれます。そしてその気持ちのある所に、結果的に豊かな収穫がついてくるのです。 (永田 令牧師)