「それ以外、考えられない！？」　2017/8/27

イザヤ55：1～5
マタイ13：44～52

本郷台キリスト教会の池田博先生は「朝の15分があなたを変える」と言っておられます。毎日「祈りと御言葉の時」を持っている人は、神の奇跡を体験します。今日の福音書は、5つのパンと2匹の魚で5000人以上の人が満腹したという有名な箇所ですが、この出来事の始まりは、イエス様が寂しい所で祈っておられたことでした。弟子たちは「休むために」そこに居ましたが、イエス様は「祈るために」そこに居ました。
祈りはわたしたちに、「神様の視点」を与えます。大群衆を前に、弟子たちは「彼ら自身が食物を買うようにさせてください。（それ以外、考えられません！）」と言い、イエス様は「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」と言いました。一見、弟子たちの方がまっとうな意見です。しかしそれは「人間の視点」です。イエス様のようにふだんから祈り込んでいる人は、「試練と同時に、思いもよらない脱出の道がある」ことを信じることができます。
「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」（16節）という言葉には、もう一つ大切な真理が語られています。それは、神様の恵みは買うものではなく、「ただでもらえる」ということです。群衆はただでパンにありつきました。わたしたちが祈るのは、「祈らなければ神様の恵みがいただけないから」とか「神様に怒られるから」ではありません。わたしたちが支払うべきものはすべてイエス様が十字架で支払ってくださいました。わたしたちは既に神様の子どもです。だから安心して祈ることが出来るのです。わたしたちは、「祈らなければならないから」祈るのではなく、「祈っていいから」祈るのです。全知全能の神様に、自由に、なんでも話していい。その特権を楽しみながら祈る、そんな祈りを、神様も喜んでくださいます。そしてその人は意識しないうちに、神の偉大な奇跡に参加する者となります。教会成長のカギはあなたの祈りではありません。イエス様です。イエス様の十字架です。それ以外、考えられません！ （永田　令牧師）