三位一体、神の愛

「三位一体、神の愛」 2022/6/12 三位一体主日(聖霊降臨後第1主日)礼拝メッセージ

ヨハネの福音書16章12~15節

今日は聖霊降臨祭の次の日曜日で、「三位一体主日」となっています。聖書が教える神様は、父と子と聖霊という3つの位格を持っており、それでいてひとりの神様です。人間の頭では到底理解できませんが、聖書を普通に読む限り「神様は三位一体である」と判断せざるを得ないのです。

イエス様が生まれるよりずっと昔に書かれた箴言8章27、30節に「神が天を堅く立て、深淵の面に円を描かれたとき、わたしはそこにいた。」「わたしは神のかたわらで、これを組み立てる者であった。」と書かれています。この「わたし」とはイエス・キリストを指しています。

このイエス・キリストが約2000年前に肉体を持って地上にお生まれになり、全人類の罪を背負って十字架で死なれ、よみがえられました。誰でも自分が罪びとであると認めてイエス様を神の子、救い主と信じるならば、罪が赦され、神様と和解し、神様との平和を持ちます。ローマ5:1に「信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。」と書かれてある通りです。

しかしこれで終わらないのが三位一体の神様です。たとえ父なる神様がわたしたちを造り、御子イエス様が罪から救ってくださったとしても、それを信じ、それを伝える人がいなければ、いま世界のどこにもキリスト教会は存在していません。「真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます」(ヨハネ16:13)。「すべての真理」とは「あらゆる分野に関するすべての真理」ではなく「イエスキリストの救いについてのすべての真理」です。自分が神様の前に罪深い者であり、ただイエス様の十字架と復活を信じることによってのみ救われるというこの真理に、 聖霊様はわたしたちを導き入れてくださるのです。「聖霊によるのでなければ、だれも、『イエスは主です』と言うことはできません」(Ⅰコリント12:3)。聖霊様によってイエス様を救い主であると信じた人は、神との平和を持っており、苦難の中でも希望を見出すことが出来ます。このように、神様が三位一体であられることは、他でもないわたしたちのためであり、これはまさに神様の愛なのです。

(永田 令 牧師)