今こそ共に

「今こそ共に」 2020/5/17

ヨハネ14:15-21

最後の晩餐の席でイエス様は言われました。「あなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです」(ヨハネ14:15)。イエス様の戒めとは、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと」(ヨハネ15:12)です。
こう聞くと「わたしはイエス様を愛しているだろうか?」と不安になりますが、大事なことは、わたしたちが神様を愛する前に、まず神様がわたしたちを愛してくださったということです。Ⅰヨハネ4:10に「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」と書かれてある通りです。
しかも神様の愛はそれだけにとどまりません。わたしたちを罪から救ってくださっただけではなく、聖霊様(パラクレートス=そばに呼ばれた者)を与えてくださいました。聖霊様によらなければ、わたしたちはイエス様を愛することも、互いに愛し合うことも、豊かな実を結ぶことも出来ません。主導権は、わたしたち自身ではなく、わたしたちに聖霊様をくださった神様の側にあります。
5/31は今年の聖霊降臨祭(ペンテコステ)です。聖霊降臨祭は別名「教会の誕生日」と呼ばれます。聖霊様によって教会は誕生し、存続し、兄弟姉妹は愛し合うことが出来ます。「エクレーシア(教会)」という言葉の意味は「呼び集められた者」です。趣味や性格が合うかどうかではなく、神様が1人1人を呼び集めてくださったから、わたしたちは一つになることが出来るのです。D.ボンフェッファーが「キリスト者の兄弟姉妹は理想ではなく、神の現実である」と語った通りです。コロナで共に集えない今こそ、兄弟姉妹のために家で祈りましょう。今年のあいことばである「共に歩むしあわせ」を、今こそ体験しましょう。

共に支え合い/共に助け合う/イエスの愛で
共に祈り合い/共に笑い合う/イエスの愛の中

(姫路教会 今年のテーマソング「イエスが愛したように」より)

(永田 令牧師)