一度きりの人生

一度きりの人生」 2019/11/10

Ⅰ歴代29:10~13
ルカ19:11~27

今日わたしたちが記念している召天者の方々の年齢は様々です。しかし、みんな同じ重みを持つ1つの命であったと、きょうの聖書は教えています。
今日の福音書に、ある身分の高い人が10人のしもべに1人1ミナづつ預けて旅に出た話が出てきます。「これで商売しなさい」と主人は言いました。あるしもべはその1ミナで10ミナをもうけ、別のしもべは5ミナをもうけました。ところが1人のしもべはその1ミナをふろしきに包んで何もせず、旅から帰った主人にそのまま渡しました。彼は盗みも暴力もしていませんが、主人はこのしもべを「悪いしもべだ」と言って怒りました。
この話では皆に同じ額(1ミナ)が与えられていますから、この1ミナは誰もが等しく与えられている「いのち」を表しています。「一度きりの人生」と言ってもいいでしょう。この「いのち」を他の人々のために使うかどうかを、神様は見ておられます。人に対してなすべきことを知りながら「何もしない」のは、いのちをふろしきに包んでいるのと同じであり、神様はお怒りになります。そしていつか神様の前に出た時、恐ろしい裁きを受けることになります。
しかし憐れみ深い神様は、その裁きから免れる道を用意してくださいました。それがイエス様です。御子イエス様を十字架で罰し、わたしたちの身代わりとしてくださいました。だれでもイエス様の死と復活を自分のためだったと信じる人は罪がゆるされ、たとえ神様の戒めを守れなかったとしても裁きから免れ、永遠のいのちが与えられます。
その人は神様への感謝と賛美の中を歩むだけでなく、自分に与えられた「1ミナ」を、他の人のために使うことが出来るようになります。それはその人自身の力ではなく、復活されたイエスキリストがその人の中に住んで、神様の喜ばれる新しい人生を歩ませてくださるからです。 「一度きりの人生/イエス様にかけていこう/命かけた最大の/十字架があるから/New world(新しい世界)/New life(新しいいのち)/True smile(本当の笑顔)/True joy(本当の喜び)!」(賛美「一度きりの人生」より)

(永田 令牧師)