月別アーカイブ: 3月 2020

みことばの力

創世記3:1-7
マタイ4:1-11

イエス様の苦しみを覚える「四旬節」に入りました。先週の「灰の水曜日」からイースターの前日までの40日間(日曜日は除く)が四旬節です。「40」という数字は、今日の福音書に出てくる「荒れ野の40日」から来ています。

マタイ4:1の「悪魔」という言葉(ギリシャ語でディアボロス)には、「中傷する者」「悪口を言う者」、などの意味があります。これならすぐに悪魔だとわかります。しかし実際にイエス様に近づいて来たのは「試みる者」(ペイラゾーン=試練を与える者)でした(3節)。まるで、神様がわたしたちの信仰を育てるために試練を与えるような雰囲気で近づいて来たのです。これが悪魔のやり方です。創世記3章でアダムとエバを誘惑した時も、蛇(悪魔)は最初、神様の言葉をちょっとだけ変えて語りかけ、最後には全く正反対の「この実を食べても決して死なない」という言葉でアダム達を騙しました。これが悪魔の正体です。

しかしこのように、悪魔が「神様みたいな姿」で近づいてくるとしたら、「これは悪魔の誘惑なのか」「それとも神様からの試練なのか」を判別することは非常に難しいのではないでしょうか? (さらに…)